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2012年11月10日土曜日

HGUC 1/144 バイアランカスタム パチ組レビュー

ep4で主役を食うほどに鮮烈なデビューを果たしたバイアランカスタムがついに本家を差し置いての登場です。元が結構大きめなので、やっぱい1/144でも大きめのこのキット。パチっとしてみましたので、参考になれば…と思います。(「素」の状態を見ていただいて、加工する際の参考にして頂きたいので、基本的にシールを貼ったり塗装を全く行っていません。)

出たことが奇跡に近いこのキット。やはり皆が気になるのは本家「バイアラン」のキット化はあるのか?と言う所に注目が集まると思います。
個人的な結論からいうと、「バイアランのキット化はむずかしいのでは?」と思います。ランナーにスイッチが無いのが最大の理由ではあるのですが、バイアランとバイアランカスタムの差異を新規ランナーに置き換える(補填等)ではやはりコストがかかるんじゃないかな?と思うからです。皆さんの熱意があればもしかして…という希望は残してはおきたいのですが…。

さてと…。本題にもどります。

後ろ姿です。大きなプロペラントタンクとお尻の大きく広がったバーニアが特徴的です。とにかくデカイ。存在感はたっぷりです。プロペラントタンクに接続された増加スラスターのカバーは開きます。
正面のアップです。バイザー型に改修されて、連邦機っぽくなっているのが特徴ですね。色分けなどもほぼ完璧。(一部カメラ用のシールを貼りますが…)バイザーの後ろ側のパーツに銀色を塗るぐらいでいじる必要はないかな?角のシャープ化は好み…かなぁ。
特徴的な腕部。とにかくボリームたっぷり。脇のノズル部のメカも良く出来ています。パーツ分割も無駄に(褒め言葉)多いですし、良く出来ています。
全体的になのですが、スラスターカバーの内側の赤はさすがに薄いので、色パーツで分けることは出来なかったみたいですね。塗るのが一番でしょうか。
腕の可動範囲はこのように結構広め。とは言え普通のMSのような関節ではないので、良く関節の曲がる方向を理解してポージングを付けるようにしましょう。関節のパーツが小さく、下手するとねじってしまうかも知れません。(まぁ居ないとはおもうんだけどもね。)
下半身のアップです。今回のキットでちょっと苦労したのがふくらはぎのスラスターカバー。合わせるときにスラスターカバーの接続ピンがなかなかはまってくれない感じがしました。パーツが密集してギチギチですが、歪んでるわけではなく、差し込み辛い印象ですので、無理にやるよりはピンを飛ばしてしまってもいいかも知れません。可動するわけでもなく、固定にはあまり関係がないピンですし。かかとのクロー的な部分やアキレス腱のあたりの肉抜きっぽいところは処理しておきたいですね。(アキレス腱の方はデザインなのかなぁ…?)

今回の注目ポイントは新しい股間システムです。今回MGマラサイあたりから導入されたというABSじゃないけど、ちょっと柔らかくて関節保持に向いたPS素材が用いられてるようで、バイアランカスタムのほとんどの関節はポリキャップとこのPS素材のランナーからパーツが取られています。腰をスイングする形式ではないのですがなかなか面白い作りになっていますので、楽しみにしてください。

ヒザは地味に2重関節になっていて、可動範囲は思ったよりも広め。つま先も曲げることができるので、飛翔ポーズなんかもかっこよく決まります。
ただ…今回の関節は普通のMSのデザインでは十分な保持力はあると思うのですが、バイアランカスタムでは、「弱い」と言わざるを得ないのが事実です。構成やパーツ分け、可動範囲は本当に文句なく、良く出来ていますがなにぶん後ろのプロペラントタンクとスラスターが重いので、ヒザ関節に影響してすぐに後ろにコケるほど重みに負けてしまうのです。PS素材での関節は長年にわたっての課題ですし、1つの答えとしての新素材ではあるのでしょうが、バイアランカスタムで採用したのがちょっと不味かったかな…と思います。

武装…というか、腕が武器みたいなもんですのでついているのはピンクの大出力系のビームサーベルが2本です。
シールもなにもなしのこの状態でもそれなりに見栄えがするボリューム!
ただ・・・とにかく後ろのプロペラントタンクとスラスターが重い!
1/144用のアクションベース2では角度によっては重みに耐えられないほどなので、1/100用のアクションベースを使うことをお勧めしたいと思います。
個人的にはとてもチャレンジ精神に充ちた意欲作に感じられたバイアランカスタム。何度も再販がかかるようなアイテムではない気がしますので、ぜひ年末年始の休みにでもゆっくり作ってみてはいかがでしょう?






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